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着物大事典
京都の観光スポットとして、度々あげられる二条城。この城の魅力をご存知でしょうか。こちらは京都で唯一、神社仏閣以外の世界文化遺産として認定されています。ではなぜ二条城は世界遺産になるまでの有名な城となったのでしょうか。詳しい歴史や見どころをご紹介していきますので、ぜひ京都へ訪れた際はお立ち寄りしてみてはいかがでしょうか。
二条城は、京都市のほぼ中央、中央区二条通堀川にある平城で現在では桜と紅葉の名所、観光スポットとして人気が高いのですが、実は徳川将軍家の誕生と最期の舞台となった城なのです。正式名称は元離宮二条城。築城から400年以上の歴史を持つ、京都を代表する文化遺産の一つとして知られています。1603年に徳川家康が上洛時の宿所として二条城をつくりました。そして、征夷大将軍の宣旨を受けて入城しました。これが徳川幕府の誕生の瞬間です。1611年には家康と豊臣秀吉の息子・秀頼との会見がこの地で行われ、それが豊臣家滅亡へと進む大坂の陣に結び付きました。二条城はその後、3代将軍の家光によって改修されて、1626年に完成。家光の上洛を最後に二条城へは徳川の将軍が足を踏み入れることはほぼありません。そして、大政奉還によって徳川幕府終焉の地となったことなど、多くの歴史がここで生まれました。国宝・二の丸御殿や狩野派の絵師たちによる障壁画など、場内には見どころがたくさんあります。唐門などにみられる絢爛豪華な細工にも注目です。
二条城は場内をぐるっと回ると1時間ほど見学になるほど広大なお城です。それぞれにオススメの見どころがあるので、一つずつご紹介いたします。
本丸櫓門(ほんまるやぐらもん)は二の丸御殿と本丸御殿をつないでいて、後水尾天皇の行幸のために造営されました。国の重要文化財に指定されています。
本丸御殿の西南方角に位置している天守閣跡には展望台が設けられていて、京都市内を一望することができます。
広々と美しい庭園にある荘厳な御殿は明治中期、京都御所にあった桂宮邸の一部を移築したものなんです。
大政奉還の舞台となった二条城二の丸御殿には部屋数が33あります。合計800畳分という圧倒的な規模を誇り、式台の間、黒書院、白書院、大広間などの6つの塔が並びます。豪華絢爛たる欄間彫刻がいたるところに(3000面以上)あり、狩野探幽の襖絵や華やかな天井の絵が徳川家の最盛期の権勢を物語っています。最も格式の高い部屋が大広間で、1867年、15代将軍徳川慶喜が諸大名をここに集めて大政奉還を発表しました。
二条城築城の際に白にふさわしい庭園を造ろうと、家康が小堀遠州に命じて造らせた広大な庭です。大きな池の中には三つの島と四つの橋が架かっていて、天皇が行幸されるときは中央に御亭が建てられたといいます。家光と吉宗の時代に一部改修されました。幕末の慶喜の時代には池が枯渇して興廃していたというが、大政奉還後は宮内省の管轄になり見事に復活。現在は美しい池泉回遊式庭園の代表として国の特別名勝の指定を受けています。
金や極彩色の装飾が施された豪華な門です。唐門は1626年の後水尾天皇の行幸にあわせて造営されました。この唐門も1944年に国の重要文化財に指定されています。
世界遺産になっているこの二条城には多くの重要文化財があるので、ここをまわるだけでも相当に楽しめます。
二条城は桜や紅葉の名所でもあり、2019年の桜まつりではライトアップされた幻想的な世界を楽しめます。ちなみに、和装でいらした方は夜間拝観料が無料になるサービスがありますので、ぜひ着物レンタルをして足を運んでくださいね。
期間 3月21日~4月14日
通常拝観時入場料 600円
夜間拝観時入場料 600円(※和装をされた方は夜間拝観料無料)
二条城へ着物を着て向かう方はぜひ着物レンタルVASARAをご利用ください。京都駅目の前にある着物レンタルショップです。
いかがでしたか?二条城の歴史と見どころ、そしてライトアップ情報をご紹介しました。着物レンタルVASARAでの和装体験でより京都観光、二条城への散策を楽しめますので、京都旅行の際はぜひご活用ください。もちろん京都には二条城だけでなく、多くの神社仏閣が観光名所として立ち並んでいます。そちらについての情報もコラムとして作成していますので、ぜひご覧になってください。
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